家造りを依頼する業者を決める

業者の信用状況の確認が大切

家造りを頼むのに一番大切なことは、信用ある業者を選ぶことです。建設業者の経営状態が悪いと、下請けに対する支払いが悪いので工事がはかどらなかったり、工事が粗雑になったりしやすくなります。また家造りの途中で、建設業者が倒産して、すでに支払ったお金は戻らないという例もあります。他の業者に頼もうとしても、建設途中からの引き受け手が見つからず、ひどい目にあった人もいるようです。工事代金が安いことばかりに目をつけないで、その業者の信用状況を確認することの方に気を配るようにしましょう。そもそも工事請負金額が50万円以上の時は、必ず都道府県知事に登録している業者でなければならないことになっています。その業者が登録業者であるかどうかは、都道府県庁の建政課などへ問い合わせれば分かります。

最終的な契約締結前の注意点

おおかたこの業者に決めようとなった場合でも、まだ気を緩ませてはいけません。最終的な契約締結の前にも、まだまだ落とし穴があったりします。まず工事の内容をはっきり決めておくことが肝心です。どんな家造りにするのか、工事の手抜きなどされないように、材料や仕上げなどを明確にしてもらいましょう。また配置図や平面図のほか仕様書や構造設計書などを詳細に作成してくれる業者かどうかの確認も忘れてはいけません。工事の内容が詳細に決まっていないと、出来上がってから悶着が起きやすくなってしまいます。なかでも建築工事中の材料の値上がりは、いざこざのもとになりがちです。そうなった場合にどのような対応をとってくれるのか、はっきりと工事契約の特約として明記してくれるという点も業者決定の大事なポイントです。